英語の情報と日本語の情報は内容が違う


英語の情報と日本語の情報は内容が違う欧州で悠々自適に別荘生活をしたい

日本人だとどうしても効率面からか日本語だけでニュースなどの情報をとられていることが多いのではないかと思います。私自身もほんの一年前まではそうでした。

読むスピードや効率面から日本語のニュースだけを読むというのももちろんありだとは思いますがですが、一つ理解しておくべきことがあります。
それは、英語の情報と日本語の情報は内容が同じとは限らないということです。

例えば30日朝のS&Pによる格下げのニュース

BloombergではS&Pがゴールドマン等を格下げした反面、中国銀行等を格上げしたと伝えています。

かなりメジャーな中国の銀行がいずれも格上げされたとのことでアメリカから中国にパワーバランスが移っていると感じました。

 

引用
「Nov. 29 (Bloomberg) — Bank of America Corp., Goldman Sachs Group Inc. and Citigroup Inc. had long-term credit grades reduced to A- from A by Standard & Poor’s after the ratings firm revised criteria for dozens of the largest global lenders.
Standard & Poor’s made the same cut to Morgan Stanley and Bank of America’s Merrill Lynch unit. JPMorgan Chase & Co. was reduced one level to A from A+. S&P upgraded Bank of China Ltd. and China Construction Bank Corp. to A from A- and maintained the A rating on Industrial and Commercial Bank of China Ltd., giving all three lenders higher grades than most big U.S. banks.」
引用終わり

 

その後ふとグーグルで日本語のニュースをチェックしましたが、なんと内容が格下げだけになっていてびっくりしました。
グーグルニュースで格上げで検索しても全くヒットしません。

でてくるのは各行を格下げしたとのニュースばかり
もしも日本語のニュースのみを読んでいたら景気が悪化してさらにリスクが高まっているとだけ感じてしまうかと思います。

 

引用
「米欧の主要銀を格下げ S&P、2邦銀は弱含み
2011/11/30 7:22
【NQNニューヨーク=増永裕樹】米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は29日、バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)やシティグループ、JPモルガン・チェースなど米主要銀行の長期債務格付けの引き下げを発表した。同社は銀行業界を取り巻く最近の環境を勘案した格付けに対する考え方を9日に表明。それに基づいて世界の主要銀行37行の格付けを見直した。
バンカメとシティの格付けを「シングルAマイナス」に、JPモルガンは「シングルA」へそれぞれ1段階引き下げた。米銀以外ではスイスのUBSや英バークレイズなどを格下げした。
邦銀については格付け自体の引き下げは見送ったが、みずほフィナンシャルグループと三井住友フィナンシャルグループの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ(弱含み)」に引き下げた。」
引用終わり

 

この二つのニュースの違い自体は小さな違いかもしれません。しかし、日本語の情報は英語の直訳ではなく、誰かしらの意図によりバイアスがかけられたものだということは認識しておいた方がいいと思います。

ちなみに私が読んでいる海外のおすすめニュース

Bloomberg
NYtimes
Financial Times

日本語版と原文では記載されている内容が異なることがあることに注意が必要です。
読むなら原文がいいと思います。私は朝とか夜にスマホのアプリで読んでいます。

<補足>この記事は11月30日の午前8時頃の比較をもとに書いております。その後六時間遅れぐらいでブルームバーグとロイターの日本語版にも格上げ情報が載っていたことを念のため補足します。


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